南米4か国を歴訪中の朴槿恵(パク・クネ)大統領は22日、3番目の訪問国、チリの首都サンティアゴで、ミシェル・バチェレ大統領と会談しました。
会談で、両首脳は、青年起業プログラムの開発と青年起業家の派遣で協力することで合意しました。
チリ政府は、有望な駆け出し企業を選定し、その創設者に4万ドル相当の資金と1年間のビザを与え、チリに迎えてビジネスを展開させるプログラムを実施していて、2010年以来、75か国から1000社余りの企業が参加しています。
大統領府青瓦台は、チリとの協力によって、来年から10年間、中南米に90社あまりの韓国の青年企業が進出できると見込んでいます。
また、両首脳は、科学技術、情報通信、保健医療、防衛産業、教育など高付加価値を創出し、新たな成長につながる分野での交流と協力を拡大していくことで合意しました。
さらに、両首脳は、韓国とチリとのFTA=自由貿易協定が発効してからのこの10年間に変った通商環境を踏まえ、FTAをさらに発展させる必要があるとの認識で一致し、今後、具体的な方策について協議していくことになりました。
両首脳は会談後、了解覚書と協定の署名式に出席し、▼ワーキングホリデー協定▼中小企業とグローバル起業をめぐる協力に関する了解覚書、▼社会保障協定などの署名に立ち会いました。