韓国銀行が23日発表したことし1月から3月までのGDP=国内総生産は、前の四半期に比べて0.8%の増加にとどまり、4四半期連続で0%台の成長となっています。
四半期別の成長率は、旅客船沈没事故が発生した去年4月から6月までの第2四半期に0.5%に落ち込んで以来、4四半期連続で0%台となっています。
部門別では、民間消費は0.6%の増加にとどまり、設備投資の増加率は、前の四半期の4%から0%に下がりました。
輸出は横ばい、輸入は0.5%の増加で、前の四半期に比べて0.2ポイント下がっっています。
一方、建設投資は前の四半期の7.8%の減少から7.5%の増加に転じ、知的財産生産物投資も研究・開発投資を中心に2.6%増加しました。
韓国銀行は、「おおむね予想通りだ。民間消費はまだ振るわないものの、前の四半期に比べると回復している。4月から6月までの第2四半期にはより改善するだろう」としています。
しかし、金利の引き下げや原油価格の下落などが好材料になっているものの、民間消費と輸出の低迷が続いていることから、低成長局面が長引くのではないかとの懸念が高まっています。
一方、GNI=実質国民総所得は、原油安などの影響で、前の四半期に比べて3.6%増加し、およそ6年ぶりの増加幅となっています。