1980年5月の光州民主化運動から35年目となった18日、光州の国立民主墓地で記念式典が行なわれました。
「葛藤と対立を越えて未来へ、統一へ」というテーマで行なわれた記念式典には政府関係者、遺族、市民など、2000人余りが出席しました。
空席の国務総理に代わって出席した崔炅煥(チェ・ギョンファン)副総理は式辞で、「光州民主化運動は国の発展のための新たな原動力になった。光州民主化運動の民主・正義・人権の精神を受け継ぎ、国民が幸せな国を創っていきたい」と述べました。
公式記念曲への指定が見送られた「あなたのための行進曲」は、ことしも出席者がみんなで斉唱することなく、合唱団が別途歌いました。
遺族らは「あなたのための行進曲」を公式記念曲に指定し、出席者が斉唱することを求めていますが、政府は、この歌が北韓映画のバックミュージックに使われたという理由で、国民統合を阻害する恐れがあるとして、政府主導の記念式典では斉唱していません。
一方、遺族や市民団体はこの日、道庁前広場で別途記念式典を行い、出席者は「あなたのための行進曲」を斉唱しました。