先月、中東を訪問し最近帰国した60代の韓国人男性が、国内で初めて中東呼吸器症候群(MERS)=「マーズ」に感染し、看病していた妻も感染したことが確認されました。
「マーズ」は、中東地域で流行している急性呼吸器疾患で、発熱と咳、呼吸困難などの症状を伴います。
伝染性は低いとされていますが、致死率は40%にも上り、治療薬やワクチンはまだありません。
保険当局は、この夫婦の健康状態について、「次第に改善している」としましたが、60代の男性と同じ病室の別の男性からも症状が現われ、検査の結果、マーズの感染者は3人になりました。
保健当局はマーズへの警報を「注意」段階に引き上げ、検疫を強化する方針だということです。