韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外相は5日、ユネスコの世界遺産委員会で「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産登録が決まったことについて、「韓国の憂慮が忠実に反映される形で決定されたことを喜ばしく考る」と述べました。
尹炳世外相は記者会見で、「両国が対立を避け、対話を通じて問題を解決したのは望ましいことだ」としたうえで、「歴史的事実がそのまま反映されるべきだとする韓国側の主張が反映されたのは喜ばしいことだ」としました。
また、「この問題が対話を通じて円満に解決したのを契機に、両国がさらなる関係発展を模索していくことを期待する」として、関係発展に前向きな姿勢を示しました。
日本側はユネスコの世界遺産委員会で、「意思に反して連れて来られ、厳しい環境の下で働かされた多くの朝鮮半島出身者がいた」として、「第二次世界大戦中に徴用政策を実施していたことについて理解できるような措置を講じる」としました。