韓国の生産年齢人口の割合が、ことしから急速に減り、45年後には世界最下位になり、65歳以上の高齢人口の割合は40.1%を占め世界で2番目になるという見通しが出されました。
統計庁が、11日の「世界人口の日」にちなんで国連とOECDがまとめた人口展望と韓国の資料を比較分析して出したものです。
それによりますと、韓国の人口は現在5100万人ですが、2030年までにおよそ100万人増えた後、減り続け、2060年には4400万人になるものとみられています。
このうち、満15~64歳の生産年齢人口の割合は、世界で10番目だった去年の73.1%をピークに、ことしから急減し、45年後の2060年には49.7%と、世界最下位の199番目になることが予想されています。
また、満65歳以上の高齢人口の割合は、ことしは13.1%で世界51位ですが、2030年は24.3%の15位となり、2060年には40.1%を占め世界で2番目になる見通しです。
生産年齢人口の割合が減る一方で、高齢人口が増え、全体の生産性が低くなることが予想され、中長期的に成長潜在力が落ちることが憂慮されています。