北韓軍が25日、「準戦時状態」命令を解除したことを受けて、韓国軍当局は、前線部隊に出していた最高レベルの警戒態勢を引き下げたことがわかりました。
韓国軍関係者が26日明らかにしたところによりますと、北韓軍の軍事的緊張緩和措置を受けて、韓国軍の警戒態勢は引き下げられ、現在、平時よりやや高い段階だということです。
北韓軍は前線部隊の「陣地占領」勤務を解除し、射撃態勢を維持していた砲兵も平時の状態に戻したようで、また延坪(ヨンピョン)島や白翎(ペクリョン)島など、北韓に近い韓半島北西部の海上にある島の前線からも北韓の海岸砲基地で砲口を閉じる様子が観測されたということです。
さらに、南北軍事境界線がある板門店の南北共同警備区域では、北韓軍が21日から携帯していた小銃をすべて拳銃に替えています。
休戦協定に基づいて、共同警備区域で勤務する韓国と北韓の兵士は小銃を携帯してはならないことになっています。