政府と与党セヌリ党は27日、国会で政府与党会議を開き、来年度予算案を拡張的に編成することを決めました。
政府は、財政赤字による財政健全性の大幅な悪化を回避しつつ、財政投入で景気回復を後押しするため、全体的に拡張的な予算を編成するとしています。
まず、政府は、創造経済イノベーションセンターが中心となって実施する青年雇用事業、失業給付や賃金ピーク制の導入拡大、文化コンテンツ事業の充実化など、若者の雇用を中心とした雇用拡大に集中的に予算を割り当てる方針です。
また、基礎生活保障制度の拡大など、低所得層の所得基盤を拡大し、保育・住居・医療サービスを充実することで、低所得層と中間所得層の福祉を強化するとしています。
さらに、北韓の挑発に備えるため、DMZ＝非武装地帯での戦闘力や対潜水艦戦力の増強など、国防費の投資を大幅に増やす一方で、南北高官級会談妥結後の関係改善に向けて、韓国のソウルと北韓の元山（ウォンサン）を結ぶ鉄道、京元（キョンウォン）線の復元事業やDMZ世界生態平和公園などの交流・協力事業も強化していく方針です。
政府は、近く、来年度予算案をまとめ、来月10日に国会に提出することにしています。