韓国政府が8日、来年度予算を決めました。
予算額は、ことしより11兆ウォン多い386兆7000億ウォンとなっています。
今月11日までに国会に提出することにしています。
分野別には、保健・福祉・労働がことしに比べて6.2%、国防が4%、文化が7.5%それぞれ増えました。
これに対して社会的間接資本は6%、産業は2%それぞれ減りました。
事業別には、若年層の雇用や賃金ピーク制の拡大など、雇用創出のための予算を12.8%増やし、15兆8000億ウォンとしています。
北韓の挑発に備えた戦力強化や、兵士の給料の引き上げなどの国防予算に、39兆ウォン、基礎研究の拡大など未来の成長エンジンの創出に18兆9000億ウォンを当てます。
また感染症の予防などの予算をことしより33%増やして、5500億ウォンとしています。
さらに低所得者層の生活補助など国民生活の安定を図るために9兆6000億ウォンを投じます。
一方、来年の歳入はことしに比べて2.4%の増加にとどまり、合わせて391兆5000億ウォンになると見込まれます。
政府は歳入欠陥が繰り返されるのを防ぐために予算編成の基準となる経済成長率の見通しをこれまでの3.5%から0.2ポイント引き下げて3.3%としたと明らかにしました。
来年の財政赤字は、ことしより3兆6000億ウォン増える見通しです。国の債務はことしより50兆ウォン膨らんで、645兆2000億ウォンとなり、GDPに対する国の債務は、40.1%で、初めて40%を上回りそうです。