新規就業者数が4ヶ月ぶりに20万人台に落ち込むなど、雇用状況は依然として改善される兆しが見えません。
統計庁のまとめによりますと、先月の就業者数は2614万人で、前の年に比べて25万6000人の増加にとどまりました。
これは世界金融危機に見舞われた2009年以降、6年ぶりの低い水準の増加です。
業種別に見ますと、製造業は15万6000人増えましたが、農林・漁業と金融・保険業は就業者数が減りました。
中でも消費が萎縮した影響で、卸売業と小売業は1年11ヶ月ぶりに減少に転じました。
失業率は3.4%で前の年より0.1ポイント上がり、若年層に限った失業率は前の年より0.4ポイント下がったものの、8%と依然として高い水準を維持しています。