韓国政府は、日本の旧盆にあたる秋夕(チュソク)の連休を控えて15日、国民生活を 上向かせるための経済対策を打ち出しました。
それによりますと、政府はまず、秋夕の連休を挟んで1か月間、デパートや大型スーパーマーケット、伝統市場などで3000社あまりが参加する大規模な割引イベントの「コリア・グランドセール」を行います。
また、韓国産の牛肉「韓牛(ハンウ)」や魚のイシモチなど、この時期に需要が急激に伸びる品目に対して、受給の調整を行うことにしました。
公共部門の下請け会社への工事代金は、連休前に現金で支払うようにし、民間部門も連休前に支払うよう監督を強化する方針です。
低所得者層を対象とする勤労奨励金の予算1兆7000億ウォンなどを前倒しして執行するほか、中小企業には合わせて21兆3000億ウォンを低金利で貸し出すことにしました。
さらに国立現代美術館を入場料無料で公開するほか、低所得者層のおよそ60万人に対して、図書や映画チケットなどの購入に利用できる文化商品券を支給します。
連休中に伝統市場の周辺での駐車を2時間認めるなど特別交通対策も行います。
また贈り物の宅配サービスを円滑にするため、宅配車両や要員などの支援を行い、関税庁は24時間通関サービスを行います。
企画財政部は、秋夕をきっかけに、消費者心理を上向かせ、景気回復につなげたいとしています。