韓国人の生活の質はOECD=経済協力開発機構加盟国の中で低い水準にとどまっていることが分かりました。
OCEDがこのほど発表した「より良い暮らし指標」という報告書の最新版によりますと、韓国人の生活の満足度は10点満点の5.8点で、OECD加盟国平均の6.58点を下回り、34か国のうち27番目でした。
また、困っているときに頼れる友人や親戚がいるかなど、「社会的つながり」に関する部門では、加盟国の中で最下位でした。
子どもたちが親と一緒に過ごす時間が1日48分に過ぎず、加盟国の中で最も短く、15~19歳の青少年で学校に通わず、職業訓練も受けていない割合は加盟国の中で最も高くなっていました。
さらに、健康満足度は最下位で、主観的な幸福度は加盟国の中で29位にとどまりました。
ただ、韓国の子どもの学習到達度は読解力が2位、コンピューターを使った問題解決能力は1位で、上位を占めました。
民間シンクタンクの現代経済研究院の関係者は、住宅費や教育費負担が高い韓国では、経済問題に追われて、家族や社会構成員のつながりが弱まる傾向があると分析しました。