朴槿恵(パク・クネ)大統領、国会で「歴史教科書を正常化させることは使命だ」と述べ、歴史教科書の国定化に向けた強い意志を示しました。
朴大統領は、27日、国会で来年の予算案についての施政方針演説を行い、この中で、政府が進めている歴史教科書の国定化について、「歴史教育の正常化は、将来の主役である子どもたちが歴史を正しく認識し、韓国の国民として誇りを持って育つようにするためのもので、急変する国際情勢のなかでも、しっかりとした国家観を持ち、主導的な役割を果たすためにも、歴史教育の正常化は当然の課題であり、私たちの世代の使命だ」と述べました。
また朴大統領は、「歴史教科書の国定化について歴史のわい曲や美化を心配する声があるが、そのような教科書が出てくることは絶対に座視しない」と強調しました。
また朴大統領は来年度予算案について、「経済革新3か年計画を成功させるうえで必ず必要な4大改革を後押しする重要な意味を持っている。持続可能な国家発展を遂げるためには、4大改革を必ず行い、韓国経済の体質と市場の枠組みを変えなければならない」と述べました。
そして朴大統領は、国民生活の安定と経済のさらなる飛躍のために不可欠な社会安全網の整備に14兆8000億ウォンを投入し、創造経済と文化の隆盛に向けて、創業支援資金を1兆8000億ウォンに、文化財政への投資を6兆6000億ウォンに拡大したと説明しました。また雇用創出のための予算を今年度に比べて12.8%増やして、これまでで最も多い15兆8000億ウォンとしたと説明しました。