韓国が独自に運用するものとしては初となる軍事偵察衛星が、今月30日にアメリカ・カリフォルニア州のバンデンバーグ空軍基地から打ち上げられる予定です。一方、これと時期を同じくして、韓国軍は、南部の済州島付近の海上で、韓国独自の技術で開発した固体燃料ロケットの最終打ち上げ実験を行う方針であることが、KBSの取材でわかりました。
最終実験が行われるのは、韓国独自の技術で開発した固体燃料ロケットです。
去年3月と12月に打ち上げ実験に成功しており、最終実験が成功すれば、今後、国産ロケットとして、小型衛星や複数の超小型衛星を地球の低軌道に乗せられるようになります。
去年12月の打ち上げでは、1段目は外して打ち上げられましたが、今回は1段目を取り付けて打ち上げるとしています。一方、それほど高い高度まで打ち上げる必要はないため、2段目は外すということです。
今回の最終実験では、ロケットの推力や制御能力を確認するほか、衛星を軌道に投入するテストを行うということです。
打ち上げの時期は、今月末の予定ですが、気象条件などによって1日か2日程度ずれ込む可能性があるということです。
韓国が独自に運用するものとしては初となる軍事偵察衛星の打ち上げに続いて、固体燃料ロケットの最終実験が成功すれば、韓国軍の偵察監視能力の高度化に拍車がかかる見通しです。