韓国では、およそ30年後に全国17の市と道のうち10の市と道で、高齢者世帯が半数を超えるという見通しが示されました。
統計庁によりますと、全国の世帯数は増加を続け、2039年に2387万世帯でピークをむかえ、その後減少に転じる見通しだということです。
2050年の世帯数は、推計で2285万世帯とされますが、そのうち65歳以上の高齢者世帯の割合は49.8%に上りそうです。
なかでも、全羅南道(チョンラナムド)、慶尚北道(キョンサンブクト)、江原道(カンウォンド)は高齢者世帯の割合が60%を超えるとみられます。
高齢者世帯の割合がもっとも低いとされる世宗(セジョン)市も35%に上るとみられます。
世帯主の年齢中位数は、2020年に52.6歳だったものが12歳以上上がって2050年には64.9歳になる見通しです。
2050年の世帯主の年齢中位数を地域別に見ますと、全国17の市と道のほとんどで60歳を上回り、10の市と道では65歳、全羅南道(チョンラナムド)では70歳を上回る見通しです。
単身世帯の割合も、2020年に31%だったものが、2050年には40%程度まで増えると予想されます。
夫婦のみの世帯は16.8%から23.3%に増えるのに対して、夫婦と子どもからなる世帯は29.3%から17.1%に減る見通しです。
一世帯の平均人数は2020年に2.37人だったものが、2050年には1.91人に減るとみられます。
また未婚の世帯主は2020年の19.6%に対して、2050年には29.6%に増える見込みです。
★2022年10月25日修正