韓国では、新型コロナウイルスの新たな感染者が２日連続で1200人台となり、感染の「第４波」が本格化する懸念が出ています。
中央防疫対策本部によりますと、新型コロナウイルスの感染者は８日までに新たに1275人が確認され、累計で16万4028人になりました。
１日の感染者としては、「第３波」がピークに達した去年のクリスマスの1240人を上回り過去最多を更新しました。
地域別には、ソウル546人、京畿道（キョンギド）387人など首都圏だけで全体の80％以上を占めています。
政府は、感染拡大を防ぐため、首都圏では感染防止対策「社会的距離の確保」の新たな基準の適用を１週間延期し、現行の措置を維持することにしました。
また、世帯ごとに１人以上のPCR検査実施、職場での行事や会食の自粛、テレワークの拡大、夜10時以降の公共交通機関の縮小運営など、新たな措置も追加で導入しました。
さらに、感染拡大の勢いが続く場合は、首都圏を対象に新たな「社会的距離の確保」の最も高い段階の第４段階を適用することも検討する方針です。
政府はまた、９日にはソウルの感染状況が第４段階の基準に達するものと予測していて、ソウルだけでも単独で第４段階を適用する方策も検討中だということです。
第４段階が適用された場合、午後６時以降は３人以上の集まりが禁止されるほか、クラブなどの営業、集会やイベントの開催が制限され、結婚式やお葬式は親族以外の参加が禁止されます。
また、８日からは新型コロナウイルスの防疫ルールを１度でも違反した施設や業者は、10日間の営業停止処分を科されます。