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FRBが大幅利上げ 韓米政策金利の逆転への懸念深まる

Write: 2022-06-16 11:57:01

Thumbnail : YONHAP News

アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会が現地時間の15日までに開いた会合で、予想通り0.75ポイントの大幅な利上げを決めたことを受けて、尹錫悦(ユン・ソンニョル)新政権に入って初めての緊急マクロ経済金融会議が開かれました。
韓米の政策金利の差を縮めるため、韓国銀行も年内に数回にわたって利上げに踏み切るのではないかという見方が出ています。 
FRBは15日までの2日間、金融政策を決める会合を開き、0.75から1.00%の幅だった政策金利を、0.75ポイント引き上げ、1.5%から1.75%の幅にしました。
通常の3倍にあたる0.75ポイントの大幅な利上げは1994年以来、およそ27年半ぶりで、それほどアメリカ国内のインフレへの懸念が強いことを示しています。
FRBは今後も、一度に0.5ポイント以上の利上げを年内に数回にわたって行う見通しです。
今回のFRBの利上げで韓国との政策金利の差は、0.75~1.00ポイントから0.00∼0.25ポイントに縮まりました。
韓国の政策金利が据え置かれる場合、アメリカが来月0.5ポイントの利上げに踏み切れば、韓国とアメリカの政策金利は逆転します。
韓国の消費者物価の上昇率がすでに5%を超えているなかで、アメリカの政策金利が韓国を上回れば、高い収益を求めてウォンを売ってドルを買う投資資金の流出が起こり、ウォン安などでインフレがさらに加速する恐れがあります。
ただ、韓国銀行は、韓国経済のファンダメンタルズを考えると、韓米の政策金利の逆転だけで急激な資金の流出が起こる可能性は低いとしていますが、市場では、韓国銀行がリスクを最小限に抑えるため年末までに数回にわたって利上げに踏み切る可能性も高いとみられています。
FRBの利上げが決まった直後、韓国の財政、通貨、金融当局のトップらは、新政権に入って初めての緊急マクロ経済金融会議を開き、「物価の安定が、もっとも解決が急がれる課題だ」という認識を共有し、金融・為替市場への衝撃の最小化に向けた取り組むことにしました。

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