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ピープル

AI時代に再注目、元プロ棋士の李世乭さん

#韓国WHO‘SWHO l 2025-09-15

玄海灘に立つ虹

AI時代に再注目、元プロ棋士の李世乭さん
今、ニュースやインターネットで話題になっている人物、前からよく名前は聞いているけれども一体何をしている人物なのかよく分からないという人をマルコメの視線から3つのキーワードでご紹介していくコーナーです。  

今日ご紹介するのは、囲碁の元プロ棋士、李世乭(イ・セドル)さん、42歳です。
AI・ChatGPTの時代だからこそ、囲碁でAIと対決した李世乭さんが改めて注目されています。


囲碁一家

李世乭さんは1983年3月2日、全羅南道・新安郡の珕金島生まれ。父、李修五さんは小学校教師でアマ5段。李世乭さんは5歳から囲碁を習い、小学2年生ですでに父に勝つほどの実力でした。9歳でソウルに上京し、權甲炳9段の内弟子となります。
5人兄弟の末っ子で、兄弟全員が囲碁と関係があるまさに囲碁一家。長兄の李相勳さんもプロ9段で、監督としてプロチームを率いました。李世乭さんは2000年、バッカス杯天元戦優勝で初タイトル、32連勝を記録し「不敗少年」と呼ばれました。
当時は韓国棋院の昇段大会に参加しないと昇段できませんでしたが、国際大会優勝を重ねた李世乭さんが制度改革の契機となり、世界大会優勝・準優勝による昇段規定が新設。LG杯優勝、KT杯準優勝、富士通杯優勝を経て9段となりました。


AlphaGo

2002年から2012年が全盛期とされ、2010年には広州アジア大会で団体金メダルを獲得。2016年3月には人工知能AlphaGoと歴史的5番勝負を行い、結果は1勝4敗でしたが、4局目の78手は「人類の一勝」として語り継がれています。
この対局は世界に衝撃を与え、囲碁界ではAI研究が急速に普及。韓国棋士たちは今やAIを「敵」ではなく「最高の研究パートナー」として活用しています。李世乭さん自身も「AIとの対局でより良い囲碁が打てるようになった」と語っています。


ネットフリックス

2016年にはプロ通算1200勝を達成し、国際大会18回、国内大会30回の計48冠で歴代3位。2019年に引退を表明し、韓国製AI「ハンドル」との対局を最後にプロ生活を終えました。
現在はボードゲーム制作、大学での講義、著書出版など幅広く活動し、2025ブランド大賞スポテイナー部門を受賞。Netflix『悪魔の計略―デビルズプラン』シーズン2に出演し話題を集めました。
最近のインタビューでは「AIと競う時代は終わった。AIを活用して社会を発展させるべきだ」と語り、AI時代の新しい可能性を示しています。

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