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最近の大幅な株価下落の背景や求められる対策

#今週の経済の焦点 l 2018-11-05

ⓒ YONHAP News

このところ、世界的に株式市場の不安定な値動きが続いていますが、なかでも、韓国の株式市場の下落が目立っています。10月の1か月間の韓国株式市場の総合株価指数コスピと、店頭市場のコスダック指数の下げ幅は、グローバル金融危機に見舞われた2008年10月以降では最も大きくなっています。

株価急落の震源地は、アメリカの利上げです。ドルが各国の株式市場から引き揚げられ、グローバル金融市場が揺れ動くなか、資本市場の開放度が高く、外国人投資比率が高い韓国株式市場が最も大きな影響を受けています。韓国にとって最大の貿易相手国である中国とアメリカの間の貿易紛争が長引いていることも要因となっています。

韓国経済において、大企業が占める割合が大き過ぎることも背景としてあります。韓国の株式市場では、時価総額1位の三星電子が、全体の時価総額の20%を占めていて、上位10社を合わせると、全体の38%に上ります。半導体や自動車、バイオなどが中心となっていて、これらの銘柄のうち一部が落ちると、全体の株価に大きな影響を与えてしまいます。韓国の株式市場は、株式の売買がほかの新興国に比べて容易な仕組みであることも要因となっています。

11月も、アメリカの中間選挙、アメリカの政策金利の決定など、韓国株式市場に影響を与え得る要因が、目白押しとなっています。

株式市場は、良好な景気に支えられないと、根本的な回復は見込めません。韓国株式市場の不安を払拭する対策を迅速に打ち出すとともに、大胆な規制改革とイノベーションによる経済成長を目指していくことが課題となっています。

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