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子供のしつけの仕方が日本と韓国では違う部分があると思うんです。日本だととにかく他人に迷惑をかけないというのが一番ですが、韓国ではどうなんでしょう?


うちの子供を育てた頃は韓国では「子供の気を殺してはいけない」と言われていました。厳しくするのではなく、とにかく自信を持たせるように育てることが大切だと言われ、外食などに行ってもおじいちゃん,おばあちゃんは孫が少しくらい騒いでも怒りませんでした。それが学校に上がると先生からはビシビシ叩かれたようですから、まあ子供の頃は自由にさせるという意味だったのでしょうか。

しかし最近は変わりつつあるようです。乳幼児を持つ父母1186人を対象に行われた調査の結果、乳幼児を持つ父母の10人中4人、41%が育児の中で一番の悩みは「子供の人格、しつけ、正しい生活習慣の形成」だと答えていました。2番目は「情緒の発達、社会性の向上」25.7%という結果でした。

子供のしつけという場合、日本では「他人に迷惑をかけないように」というのが第一ですが、韓国の場合、しつけと言えばそれは「目上の人には礼儀正しく」というのが一番ではないかという気がします。おじいちゃん、おばあちゃんにきちんと挨拶をして、幼稚園の先生や、ご近所のおばさんにもちゃんと挨拶する。

これは日本と韓国の敬語の使い方の違いにも現れています。日本では内と外で分けます。自分の親のことを他人に話す際には父、母といいますが、韓国では他人にもうちのお父様はお母様はと敬語を使って話します。これは日本語が相対敬語なのに対して、韓国語は絶対敬語だからです。

ですから子供のしつけにもこういう面が反映しているのではないかと思います。礼儀正しくと言うのは、家の中で、家族の中で、知り合いの中で礼儀正しくということです。

でも最近は韓国人も日本に旅行に行き、いろいろと刺激を受けてくるようです。インターネットにこんな記事がありました。旅行で日本を訪れた韓国人が日本の地下鉄の中で印象に残る母子を見たという書き込みです。

3〜4歳ぐらいの幼児とその母親の2人連れ。子どもはスマートフォンで何か動画を見ていたが、列車の走行音などで音がよく聞こえないのか、途中でボリュームを上げた。すると横にいた母親が音量を下げるよう言い聞かせたが、子どもは無視、そのまま動画を見続けたという。 次の瞬間、母親は子どもの手からスマートフォンを取り上げ席から立たせると、車両の隅に連れて行き、真顔できつく何かを言い聞かせた。その表情は見ている大人も「ビビッてしまうほど」怖かったという。しばらくしてまた席に戻ると、2人とも何事もなかったかのように黙って座り、そのうち下車したそうだ。

これを書いた人は「あんなに厳しく怒らなくても良いのに」と思ったようです。しかし、日本の他人に迷惑をかけない文化について見習うべきだという意見もあったそうです。国によってしつけの文化も違いますが、これもまたグローバル社会になるにつれて変化しているようです。

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