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韓米連合軍司令部を平澤基地に移転

2019-06-08

ニュース

ⓒYONHAP News

韓国の鄭景斗(チョン・キョンドゥ)国防相とアメリカのシャナハン国防長官代行が3日、ソウルで会談しました。

この国防相会談では、韓米連合軍司令部をソウル南方の平澤基地に移転することで合意しました。

会談後に発表した報道文を見ますと、ソウルに残っている韓米連合軍司令部を平澤の在韓米軍基地に移転し、戦時作戦統制権が韓国軍に移管されたあとの未来連合軍司令部の司令官には韓国軍の大将が就くことで合意しました。

当初、未来連合軍司令部の司令官は韓国軍の合同参謀本部議長が兼任することが検討されましたが、兼任しない方向で調整が進んだということです。

韓国国防部の関係者はこうした決定について、合同参謀本部議長は軍を統率するトップで、大統領および国防長官の軍事顧問として軍事的助言を行うほか、戦略計画の策定や陸海空・海兵の各軍統合の責任を負うなど、業務負担が大きく、合同参謀本部議長が未来連合軍司令官を兼任するのは効率的でないと判断したと説明しました。

未来連合軍司令官は合同参謀本部議長とは別の韓国軍の大将が就くことになります。

未来連合軍司令部は戦時作戦統制権が韓国軍に移管された後に韓米連合軍司令部を代替する組織です。

現在の韓米連合軍司令部では、司令官は米軍大将が、副司令官は韓国軍大将が務めています。

今回、韓米連合軍司令部を平澤の在韓米軍基地に移転することで合意しましたが、これまでは、現在、ソウルの龍山基地にある韓米連合軍司令部を韓国国防部の敷地内に移転する方向で検討が進められてきました。ところが昨年11月にロバート・エイブラムス大将が在韓米軍司令官に新たに赴任したあと、平澤基地に移転する方向で急展開しました。

韓米連合軍司令部がソウルではなく平澤基地に移転すれば、韓米両軍の連携に支障が出るのではないかとする指摘もありますが、国防部の関係者はこうした指摘について、韓米連合軍司令部を在韓米軍の平澤基地に移転すれば、韓国軍と在韓米軍が完全に一体となって任務を遂行することになり、連合作戦を遂行するうえでより効率性が高まると説明しました。

韓米連合軍司令部を平澤基地に移転することについては、作戦遂行の効率性だけでなく移転に伴う費用なども考慮したということです。

こうした動きは、戦時作戦統制権の韓国軍への移管とも関連しています。

韓国とアメリカは戦時作戦統制権を韓国軍に移管することで原則合意していて、 三つの条件が満たされることを前提にしています。三つの条件とは、△韓国軍が連合作戦を主導できる軍事力を確保すること、△北韓による核やミサイルの脅威に初期対応できる能力を韓国軍が備えること、△戦時作戦統制権を韓国軍に移管できるほどに韓半島の安全保障環境が安定すること、の三つです。

韓国軍は連合作戦を主導できる軍事力と、北韓の脅威に初期対応できる能力についてはある程度確保していると評価されているため、韓半島の安全保障環境がある程度安定すれば、三つの条件がすべて満たされることになります。

韓米両軍は8月に、戦時作戦統制権が韓国側に移管されることを想定して、未来連合軍司令部の作戦遂行能力を検証するための演習を行うことにしています。

その際は韓国軍の大将が未来連合軍司令部の司令官を、米軍の大将が副司令官を務めることにしています。

演習を通じて韓国軍主導の連合作戦遂行能力が検証されれば、文在寅大統領の任期が終わる2022年までに戦時作戦統制権の移管が実現する可能性もあるとの見方もあります。

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