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「いっぱい注ぎなさい」ほか

#国楽の世界へ l 2023-01-16

国楽の世界へ

「いっぱい注ぎなさい」ほか

あと数日で、旧暦のお正月、ソルナルです。ソルナルには、トックというお餅の料理を食べてこそ一歳年を取るといいます。ところが、昔は、トック以外にも、トソジュというお酒を家族みんなで分けて飲む風習がありました。トソジュは色んな漢方で作り、体によく、香りもいいお酒です。甘く柔らかい味で、子供でも一杯くらいは軽く飲めたそうです。薬があまりなかったため、ソルナルの薬材としてお酒を分けて飲み、健康を祈願したのです。このお酒を醸すときは、薬材を井戸水につけておくのが特徴です。以前は、村の人々が共同で井戸を使用しました。井戸に薬材を入れておき、トソジュを醸せない人々も、薬材の香りと効果がある井戸水を飲んで、共に健康になることを祈願したのです。今日の最初は、オーディオバナナの歌で、「한 잔 부어라、いっぱい注ぎなさい」という曲です。


朝鮮時代中期、シム・スギョン先生の記録に中に、トソジュに関する内容があります。ソルナルの日の朝、トソジュを飲む風習では、若者が先に飲んで、その後高齢者が飲んだとのことです。普通は、食事をするときは、年上の人が先に食べてから年下の人が食べるのですが、トソジュだけは順番が違ったのです。体が弱い子供たちの健康を考えてのことだったようです。このような風習を通じて、若者にお酒を飲むときの礼儀も教えることができました。家族がお互いを配慮しながら楽しむ風習を通じて、心も体も、はるかに健康になったと思います。シム・スギョン先生の記録の最後には、自分より先にトソジュを飲む人が多いのを見ると、自分が年をとったことを悟るという内容の詩があります。年をとるにつれて欲を出さなくなるということも、知恵のひとつだと思ったようです。今度は、イ・ユンジンさんの歌で、歳月が流れ年をとることを残念に思う歌詞ではじまる歌、「매화가、梅の歌」という曲をお楽しみください。


一年の中であらゆる風習が一番多い時期が、ソルナルの日から、旧暦の1月15日チョンウォルテボルムまでだそうです。新しい一年がはじまる時期なので、願い事も多く、それと関連して、必ずしなければならないこと、してはならないことがあったようです。先程のトソジュの風習以外にも、家々を訪ね厄払いをする儀式もありました。相手の健康と安寧、そして、豊作や豊魚を祈願したものです。最後は、宮中の宴会で食事のとき演奏した音楽です。国立国楽院正楽(チョンアク)団の演奏で、豊作を喜ぶという意味の、「キョンプンニョン」という曲をお楽しみください。「キョンプンニョン」は、豊作になったことを念頭に置いて祝う曲です。ソルナルにも、希望が叶うことを願うのではなく、すべて叶ったと仮定して祝うのが原則です。今年のソルナルには、周りの人と、このような祝福の言葉を交わしたいものです。

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