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クラブ集団感染、登校延期

2020-05-16

ニュース

ⓒYONHAP News

ソウル市の梨泰院(イテウォン)地区のクラブを舞台に新型コロナウイルスの集団感染が発生し、全国でこのクラブに関連した感染者が確認されるなど、感染拡大第2波への懸念が高まっています。

新規感染者数は、5月3日の13人を除くと、4月29日から今月7日まで一けた台を維持していましたが、梨泰院のクラブで発生した集団感染で再び増加しています。

集団感染発生を受けて、13日に高校3年生を対象に始まる予定だった登校授業は1週間延期され、すでに登校が始まっている大学もオンライン授業に転換したり、転換を検討しています。

集団感染は首都圏の京畿道龍仁市の66番目の感染者から始まりました。

疫学調査の結果、この感染者は無症状だった4月30日から1週間の間に龍仁市、ソウル市、城南市、水原市の4地区を訪れたことが確認されました。

ソウルでは梨泰院の5カ所のクラブを訪れ、これらのクラブで感染者が続出、2次感染も発生しています。

同じクラブを訪れた人の中から感染者が出ただけでなく、感染者の家族や会社の同僚も相次いで感染が確認されました。

先月30日から5月5日までの連休期間中に梨泰院のクラブを訪れた人は7000人余りに上ります。

同性愛者が集まるクラブも含まれていて、検査を忌避する人も多く、これまで連絡が取れない人は2000人余りに上ります。

クラブを訪れたあとに感染が確認された人の中には龍仁市の66番目の感染者と同じ日に症状が出始めた感染者もいて、別の経路で感染した可能性もあり、感染源を確認できない地域感染が進んでいるとの懸念もあります。

集団感染が発生したことで、高校3年生を対象に13日から始まる予定だった登校授業が1週間延期され、14日に高校3年生を対象に実施される予定だった全国連合学力評価試験は21日に延期されました。

今回の集団感染は、社会的距離を確保する措置から 生活防疫つまり生活の中の距離の確保 へと転換したことで警戒感が緩んだためだとする指摘もあり、社会的距離確保へ再び戻る必要があるとの主張もあります。

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためには何よりも積極的な検査を通じて迅速に感染者を把握、隔離することが必要です。

今回の集団感染は、同性愛者などが含まれ、身元が明らかになることを避けるために検査に応じないケースが多く、感染者の把握や隔離が難しくなっています。

保健当局は、接触者が同性愛者であることが発覚するのを恐れて検査を忌避すれば、感染拡大の被害は社会全体に及ぶとして、こうした人たちについては匿名で検査を進める方針を明らかにし、積極的に検査に応じるよう強く促しています。

また、梨泰院地区は外国人も多く訪れることから、不法滞在者の外国人が検査に応じる場合、取締りを留保するとの方針も明らかにしています。

集団感染発生後、ソウル市はクラブなどすべての遊興施設について事実上の営業禁止にあたる集合禁止命令を出し、マスクを着用しない人の地下鉄利用を制限する措置を取るなど、新型コロナウイルスが再び拡散するのを防止するため総力を傾けています。

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