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文化

「一笑百媚生」ほか

#国楽の世界へ l 2021-01-13

国楽の世界へ

「一笑百媚生」ほか

歌曲は、時調(シジョ)という詩を歌詞にして歌うものです。「ピョンゴ」という曲は、「一笑百媚生」という時調の歌詞を歌います。一度笑うと、百の愛嬌がこぼれるという意味です。中国唐の皇帝、玄宗が愛した美人、楊貴妃のお話です。玄宗は、楊貴妃におぼれ、政務を疎かにしました。結局反乱が起こると他の地域に避難し、臣下の要求で楊貴妃を殺害するよう命じます。楊貴妃がどんなに美しかったといえ、玄宗が政治を疎かにしなかったら、これほど空しい結論にはならなかったはずです。傾国の美女といわれる楊貴妃も、そのような評価は悔しかったかもしれません。今日の最初は、「女唱歌曲、ウジョ、ピョンゴ、一笑百媚生、여창가곡 우조 평거 일소백미생」という曲です。楊貴妃の声が想像できそうな、美しい歌です。ファン・スクキョンさんの歌でお楽しみください。


歴史は男性が記録することが多かったため、楊貴妃は言い訳をする機会もなかったはずです。昔の歌には、当事者が主張できなかったことを解釈するような歌がよくあります。「パンソリ、赤壁の戦い」もそのひとつです。赤壁の戦いは、中国の小説「三国志演義」を基に作ったものです。小説では劉備や曹操、孫権、諸葛亮のような人物が主人公ですが、パンソリは少し違います。パンソリでは、戦争で犠牲になった一般の兵士たちの事情にフォーカスを当てています。農作をして家族と平凡に暮らしていた人々が、戦場に連れてこられたのです。どれだけ怖く、悔しく、家族を恋しく思ったでしょうか。パンソリは、そのようなお話をひとつひとつ解釈します。もともとパンソリを楽しんだ人々自身も一般の民だったため、悔しい兵士たちのお話が、まるで自分のことのように思えたはずです。パンソリの中で、曹操は英雄どころか、むしろ卑怯な存在として登場します。赤壁の戦いが起こったとき、多くの兵士たちが敵に責められて死んでいく中、自分ひとりで生き残るために逃げてしまうのです。今度は、「パンソリ、赤壁の歌のうち、赤壁の戦い、판소리 적벽가 중 적벽화전」という曲をお楽しみください。


中国の小説「三国志演義」は、韓国の歌によく出てきます。赤壁の戦いと共によく登場するのが、楚漢戦争のお話です。紀元前2世紀、楚の項羽と漢の劉邦の戦いで、漢が建国されたときのお話です。立派な家柄出身の項羽は、みすぼらしい家柄出身の劉邦に負けてしまいます。漢が楚の兵士を取り囲んだ時、漢は楚出身の兵士を集めて楚の歌を歌わせました。すると、楚の兵士らは故郷のことを思い出し、戦う気をなくして逃げてしまったそうです。今日の最後は、チェ・グンスンさん他みなさんの歌で、「チャンギタリョン」という曲をお楽しみください。兵士たちが故郷のことを思い出して逃げてしまった結果、戦いでは漢が勝利することになります。このお話をゲームにしたのが、韓国の将棋、チャンギです。この曲では、楚漢戦争を背景にした将棋の歌に、赤壁の戦いの歌まで歌っているのが特徴です。

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