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文化

「トゥジョンの遊び」ほか

#国楽の世界へ l 2023-09-26

国楽の世界へ

「トゥジョンの遊び」ほか
名節にみんなで集まると、花札の遊びをすることがあります。花札がなかった朝鮮時代には、「トゥジョン」という遊びを楽しみました。トゥジョンは、細長い紙のカードを用いる遊びです。カードには、数字、人物、鳥、魚などの絵が書いてあります。遊びに参加する人々はそれぞれ5枚のカードを受け取ります。まず、3枚は足して10や20、または、30になるようにし、残りの2枚で勝負を争います。一番良いのは、10が二枚あるときです。これを、「チャンテン」と言います。韓国語で、「お腹がいっぱいであればチャンテンか」とか、「美人であればチャンテンか」、などと言うことがあります。お腹がいっぱいであれば、美人であれば全てオッケーだと言うのか、という意味になります。このチャンテンは、トゥジョンから由来した言葉なんです。カードを出すときは、自分が出すカードの数字を歌で歌います。トゥジョンは花札の登場と共にあまり親しまれなくなりましたが、カードを出すときの歌は今でも歌われています。

似たような遊びに、「サシレンイ」というものがあります。トゥジョンの場合、お金をかけて破産する人もいたといいますが、サシレンイはもう少し簡単な遊びです。トゥジョンは全国的に有名な遊びでしたが、サシレンイは全羅南道(チョンラナムド)チンド、江原道(カンウォンド)テベクとサムチョク、慶尚北道(キョンサンブクド)など、一部の地域の遊びでした。サシレンイは、数字が刻まれた銭を用いて遊びます。遊びに参加する人は、真ん中に食膳を置いて集まり、銭を三つずつ受け取ります。そして、相手にはなさそうな数字を食膳に出し、自分が出す数字を歌で歌います。このとき、他の人がその数字を持っていなければ勝つのです。仮に、その数字の銭を持っている人がいれば、その人は自分が出す数字を歌で歌うんです。遊びに参加した人が即興的に歌うものですが、社会を反映した歌詞も多く伝わっています。

今度は、トゥジョンやサシレンイと比べ、もう少し上品な遊びとされた、チャンギについてです。将棋と書いて、チャンギと言います。以前は、高齢の方々が木の下の日陰でチャンギをすることをよく見かけたものです。チャンギで負けるとマッコリをおごるなどの賭け事をすると、激しい戦いになります。マッコリをおごることより、プライドをかけているからです。チャンギは、楚漢戦争を題材にしています。漢と楚は、劉邦と項羽の国ですが、「チャンギタリョン」では、三国志に登場する劉備と曹操を歌うんです。歌の前半では素晴らしい景色や神を称える内容を歌い、最後にチャンギの歌を歌います。

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