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論点

燃灯会のユネスコ無形遺産登録が決定

2020-12-19

ニュース

ⓒYONHAP News

ユネスコ、国連教育科学文化機関が、オンラインで開いた無形遺産保護条約政府間委員会で、韓国が提案していた「燃灯会(ねんとうえ・연등회)」の無形文化遺産への登録が決定しました。

ユネスコの委員会は燃灯会(ねんとうえ)について、時代の変遷とともにその形を変えつつも、国籍、人種、宗教の境界を越えて喜びを分かち合う重要な役割を果たしてきたと評価しました。

燃灯会は、無知と煩悩(ぼんのう)の闇に光を照らすことで仏陀(ぶっだ)の功徳を賛え、善業(ぜんごう)を積もうとする供養の一つの方法です。

真理の光で世の中を照らすことで差別のない豊かな世界を作っていくとの意味があります。

灯供養(とうくよう)とも呼ばれ、仏教ではとても重視されている儀式の一つです。

燃灯会は新羅時代に韓半島に伝わったとされています。

高麗時代には国の重要な年中行事として定着し、国を挙げた行事が行われました。

新羅・高句麗・百済の三国時代から統一新羅末期までを対象とする歴史書である三国史記にも燃灯会についての記述が多くあります。

燃灯会はもともとは厳かな宗教儀式の一つですが、今では誰もが参加できる楽しいお祭りとして定着しています。

釈迦誕生日の旧暦の4月8日には、全国の仏教寺院や通りには蓮の模様をした提灯で飾られます。釈迦誕生日には多くの人たちが参加する提灯行列が行われます。

燃灯会は2012年に韓国の無形文化財に指定され、燃灯会保存委員会が中心となってその伝統を継承しています。

文化財庁文化財委員会の関係者は燃灯会のユネスコ無形文化遺産登録について、人類の創意性と文化の多様性を抱擁する文化遺産だということが認められたと説明しました。

韓国の文化遺産としては、朝鮮王朝時代の歴代国王の祭祀を執り行なう「宗廟(そうびょう)祭礼」、朝鮮時代の伝統的民俗芸能である「パンソリ」、朝鮮時代から端午の節句に合わせて韓国東部の江陵で行われる「江陵端午祭」、朝鮮時代の伝統的旅芸人である男寺党(ナムサダン)が農楽や仮面劇、曲芸などを披露する「ナムサダンノリ」、旧暦の8月15日に豊作を祈願するお祭りである「カンカンスレ」などがすでにユネスコ無形文化遺産に登録されています。

この他にも、伝統格闘技の「テッキョン」、朝鮮民謡の代表作である「アリラン」、農民たちが豊作を祈願したり、豊作を祝ったり、ときには仕事の疲れを癒すための音楽である「農楽」、長い冬に備えて春先まで食べるキムチを大量に漬ける「キムジャン」、韓国相撲とも呼ばれる「シルム」など、多様な韓国の文化遺産がユネスコ無形文化遺産に登録されています。

燃灯会の登録が決定したことで、韓国の文化遺産合わせて21件がユネスコ無形文化遺産に登録されることになりました。

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