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論点

韓国系初のフィールズ賞

2022-07-09

ニュース

ⓒYONHAP News

韓国系アメリカ人で、プリンストン大学教授のホ・ジュンイ氏が、数学のノーベル賞と呼ばれる「フィールズ賞」を受賞しました。

フィールズ賞は、若い数学者の業績を称え、研究を励ますことを目的に、カナダ人数学者のジョン・チャールズ・フィールズの提唱で1936年に作られた賞です。

数学に関する賞の中では最も権威がある賞とされていて、数学のノーベル賞とも呼ばれ、4年に一度、40歳以下の若い数学者、2名以上4名以下に授与されるという制限があります。

ホ・ジュンイ氏は、5日にフィンランド・ヘルシンキのアールト大学で開かれた国際数学連合主催の国際数学者会議で、スイス連邦工科大学のマリーナ・ビャゾウスカ教授、フランス高等科学院のユーゴ・デュミニルコパン教授、イギリスのオックスフォード大学のジェイムズ・ミード教授とともに受賞者に選ばれました。

フィールズ賞はこれまで64人の受賞者を出していますが、西ヨーロッパとアメリカの数学者が多くを占め、これまで東洋系の受賞者はホ・ジュンイ氏を含めて9人だけです。

ホ・ジュンイ氏は、アメリカ・カリフォルニア州生まれでアメリカ国籍ですが、2歳のときに韓国に戻り、韓国で小学校と中学校を卒業、高校卒業学力検定考査を経て、2007年にソウル大学数理科学部を卒業し、2009年には修士号を取得しました。

その後、2014年にアメリカのミシガン大学で博士課程を終えました。

ホ・ジュンイ氏はことし39歳で、4年に一度、40歳以下の若い数学者に授与されるという制限から、ことしがフィールズ賞を受賞できる最後の機会でした。

40歳になる前に卓越した研究成果を収めなければならず、ノーベル賞を受賞するより難しいとされています。

ホ・ジュンイ氏は、数学界の長年の難題とされてきた「リード予想」や「ロタ予想」などの問題を解決することで世界の注目を集めました。

フィールズ賞選定委員会は、「代数幾何学的な手法で様々な組合せ論的な問題を、反対に組合せ論的な方法で代数幾何学的な問題を研究できるようになった業績が認められた」と選定理由を明らかにしました。

ホ・ジュンイ氏は、「ブラバトニクの若い科学者賞」「ニューホライズン数学賞」などもすでに受賞していて、今後の研究が注目されています。

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