韓国にやって来た外国人に好きな料理を聞くと、一番に挙がるメニューのひとつ、ブルゴギは、韓国語で「火でじかに焼く肉」という意味。ブルゴギの基本は、牛肉にしょうゆをベースにした味付けをすること。焼いているときに出てくる汁気もいっしょにいただく。
韓国の食生活はもともと野菜が基本で、かつて牛肉は特別な日に食べるもの。韓国ではいまでも特別な日や客をもてなすとき、ブルゴギを出す習慣があるが、これもかつての風習の名残だといえる。
主な材料 :
(二人分)
牛肉200g,、たまねぎ1/4個(約30g),、長ねぎ15g、にんじん20g,、しいたけ2枚
ヤンニョム(味付け) :
しょうゆ大さじ2、みりん大さじ2、砂糖小さじ1、にんにくのみじん切り小さじ1、パイナップルのおろし汁大さじ1、梨のおろし汁大さじ1、ごま油大さじ1、こしょう小さじ1/4、水大さじ5
牛肉は1ミリの厚さに切り、キッチンタオルで表面をたたくように拭く。 乾ししいたけは水に戻して石づきを取って切る。 たまねぎとにんじんは皮をむき、適当な大きさに切り、長ねぎは斜めに切る。 人数分の材料を混ぜ合わせて漬け汁をつくる。 漬け汁に切った牛肉と野菜を入れ、手でもむようにして混ぜる。 よく熱したフライパンに混ぜた材料を入れて炒め、盛り付ける。 ☑ ブルゴギの漬け汁は、牛肉100gにしょうゆ大さじ1が基本!
☑ しいたけがないときは、マッシュルームやえのきだけ、ひらたけなどを使ってもおいしい!
☑ パイナップルや梨、キウィをすりおろした汁は肉をやわらかくする。でもあまりたくさん入れないこと!
☑ 牛肉を焼くとき一番大切なのは火加減。初めは強火で、肉の赤身がなくなってきたら中火にする。牛肉はあまり長く火にかけると硬くなるので要注意!
キム・スジン院長: 韓国料理研究家
現在、韓国の味研究会理事、フード・アンド・カルチャー・コリア・アカデミー院長
韓国で初めての「映画の飲食監督」として、料理の新分野を開拓
代表作 <霜花店(サンファジョム)−運命、その愛>、<美人図>、<王の男>、<食客>