牛のカルビ、つまりあばら骨のまわりの肉を骨から外し、包丁で叩いたあと骨に埋め戻し、焼いていただく全羅道の郷土料理。カルビを包丁で叩くため、「餅を搗くようにつくる」という意味で、トッ(餅)という言葉がついた。叩いてやわらかくするので消化がよく、ジューシーになる。
主な材料 :
(2人分)
牛ミンチ150g、豚ミンチ300g、韓国餅のカレトッ(가래떡)10cm、小麦粉大さじ1/2、胡桃10g、松の実10g
ヤンニョム(味付け) :
味付け : 梨のみじん切り大さじ3、たまねぎのみじん切り大さじ4、梅エキス大さじ1と1/2、こしょう小さじ1/4、しょうゆ大さじ4、水飴大さじ1、砂糖大さじ1、酒大さじ1
ソース : しょうゆ大さじ1と1/2、はちみつ大さじ1、みりん大さじ1、ごま油大さじ1
カレトッは厚さ0.5cm、長さ2cmくらいに切る。 牛肉と豚肉を包丁の刃か背で叩く。あまり細かくならないようにする。 梨のみじん切り、玉ねぎのみじん切り、梅エキス、こしょうを肉に加えて下味をつけ、10分置く。 トッカルビに飾る松の実と胡桃はフライパンで弱火で炒り、包丁の刃か背で叩いて細かくしておく。 分量のしょうゆ、水飴、砂糖、酒を混ぜ、下味をつけた肉に加えトッカルビに本格的に味をつける。小麦粉をまぶしたカレトッも加え、よく混ぜる。 手でよくこねて、横5cm、縦10cm、厚さ1cmぐらいの大きさにする。 中火で熱したフライパンにトッカルビを入れ、弱火にして両面を焼く。 ソースをつくり、肉が70%ぐらい焼けたら、ソースを塗りながら焼く。 焼き上がった肉に、細かくした胡桃と松の実をふりかける。 ☑ カレトッは固すぎるようなら水に浸けておき、柔らかくして使う。
☑ 下味は肉をやわらかくするためのもので、トッカルビそのものの味を出すために、もう1度味付けをする。
☑ カレトッに小麦粉をまぶし、肉とよく混ざるようにする。
☑ 中火で熱したフライパンにトッカルビを入れ、弱火にして10分ぐらいじっくり焼く。
☑ 肉が70%ぐらい焼けたときソースを塗り、トッカルビにつやを出す。
ソン・ドンジュ:
CJフレッシュウェー メニュー開発/コンサルティングパート 主席シェフ
CJ調理師教育専門/ 韓国料理のクッキングクラス担当