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ライフスタイル

第694話 昨今の物価高について

#アジュンマの井戸端会議 l 2023-02-07

玄海灘に立つ虹

ⓒGetty Images Bank2月5日に韓国統計庁が発表した統計によりますと、今年1月、電気やガス、他のエネルギー物価指数は135.75(2020年=100で、月別と年度別に公表)で、去年の同じ月に比べて31.7%上昇しました。通貨危機当時の1998年4月(38.2%)以来の高さになります。世界的なエネルギー価格の高騰に伴うコストの負担が公共料金の引き上げに反映され始めたことで、物価はさらに上昇を続けている形です。


電気料金は去年4月、7月、10月、そして今年1月に相次いで引き上げられています。都市ガス料金は去年4月、5月、7月、10月に引き上げられていて、灯油価格も1年前に比べて37.7%上昇しています。


そのため、各家庭で暖房費が大幅に高くなっただけでなく、他の部門にも影響は少なくありません。たとえばイチゴ農家の場合、農業用ハウスの中を常に10度以上に維持しなければいけない状況で、冬場は温風機を使わなければなりません。それだけ電気が使われるのですが、ある農家の場合、1月の電気料金が460万ウォンで、ひと月前と比べて100万ウォン近く高くなっているということです。去年、農家の支出のうち、このように暖房などに使われる光熱費は、その前の年より67%増えていて、統計を取り始めて以来の上昇率となりました。先月、消費者物価指数の上昇率が大きかった品目も、暖房費の支出の高い施設野菜が多いです。


一方、外国人観光客が立ち寄る必須コースと言われる明洞(ミョンドン)の屋台ですが、そうしたストリートフードもだいぶ値上がりしています。特に値上がり幅が大きかったのは、観光客にもっとも人気の高い焼き鳥とハッバー(さつま揚げと似た韓国の練り物)でした。コロナ禍直前は1本3000ウォンでしたが、いまは5000ウォンです。焼いたロブスターは1万5000ウォンだったのが2万ウォンに、チャプチェ、トルネードポテト、焼きそばはそれぞれ1000ウォン値上がりして5000ウォンになっています。値段が上がっていないのは、串刺しおでんだけでした(2000ウォン)。


さらにソウルではタクシー料金も上がっています。2月1日午前4時から、3800ウォンだった基本料金が4800ウォンに引き上げられ、距離当たり、時間当たりの料金もそれぞれ高くなっています。去年12月からは深夜の割増料金も、夜10時から適用される上、割増率も高くなっています(割増率は20%ですが、午後11時から翌日午前2時までは40%増しが適用)。タクシーに次いで、地下鉄と路線バスも値上がりが予定されています。ソウル市は今年4月の値上げをめどに、公聴会を開くなどの手続きに入っています。300~400ウォンの値上げが予想。現在ソウルは地下鉄が1250ウォン、路線バスが1200ウォン(いずれも交通カードを使った場合で、現金の場合はこれより100ウォンずつ高い)です。

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