結婚シーズンです。街には結婚式帰りと見られる人の姿も良く見かけます。結婚式帰り、日本だったら引き出物のはいった紙袋に男性ならダークスーツ、女性なら着物姿、あるいはフォーマルなワンピースといったところでしょうか。韓国の場合、花をたくさん持っていたら結婚式帰りです。なぜでしょう。その秘密をご紹介します。それでは今日も留学生の山田君とお友達の金さんの会話からです。
山田君 金さん、どうしたのその花、ずいぶんたくさん抱えていますね。
金さん お友達の結婚式でもらってきたの
山田君 花嫁のブーケでももらったんですか?
金さん 違いますよ。会場を飾ってあった花をもらったきたんです。
山田君 えっ? そんなもの、もらえるの?
韓国の場合、 結婚式場の費用には会場を飾る花代も含まれています。新郎新婦が入ってきて演壇にあがるまでの通路の両側はもちろん、演壇の上、そして披露宴会場のテーブルの上なども最近は生花が飾られます。
そしてその花は、次の人がまた使うというものではありません。ですから、どうせ捨てられるならということで、結婚式にやってきた友人や親戚、知人などが式が終了したあとにもらって帰ることがよくあります。
先日も日曜日にホテルの前を車で通ったところ、真っ白な花を何本も抱えた年配の女性たちが、何人も歩いていました。同じ花を持っていたところを見ると、結婚式の後で会場からもらってきたもののようでした。
一方、新婦の投げるブーケは一番親しい友人か、あるいは結婚式を控えている友人がもらうことになっています。なぜならブーケをもらって6ヶ月以内に結婚できないと、その後3年間は結婚できないなどという、ジンクスもあるので、誰でもいいというわけにはいきません。
というわけで韓国マナー、韓国では結婚式によばれたら終了後に会場をかざってある花をもらってくることができます。