今日は誰かが入院したとします。その際にお見舞いに何を持っていくか、という話
です。お見舞いの中でも花について考えてみたいと思います。まずは今日も留学生の山田君とお友達の金さんの会話からです。
金さん 山田君、ちょっと花屋さんまでつきあってくれる
山田君 どうしたんですか?
金さん ゼミの朴教授が入院したというのでお見舞いにお花を贈ろうと思って。
山田君 いいですね。何の花にするんですか? バラとか?
金さん やはり教授だから、ランの鉢植えにしようかと思ってるんだ。
山田君 えーっ! 鉢植えですか!!。
日本ではタブー視されている鉢植えの花を韓国では病院のお見舞いに贈ります。特に目上の方や、会社の取引先などに送るときにはよく使われます。
そしてランの鉢植えなどが良く使われますが、そこに白いリボンに送り主の名前とお見舞いなどの文字が入ります。
日本だと根がつくといって嫌われますが、韓国では平気です。まあ一番よく使われるお見舞いは病院の近くや中で売られているジュースや栄養ドリンクなどの飲料水のセットです。
小さなジュースのビンやオロナミンCが10本くらい入っているセットが病院近くのスーパーや、あるいは大病院では病院内のスーパーでたくさん売られています。それを買って持って行きます。これは病人用というよりも、主に見舞い客の接待用に使われます。
それだけ見舞いに来る人が多いということです。しかしこのような見舞い品、あまり格式があるとはいえません。そこで取引先の社長が入院したなどという時にはランの鉢植えが登場するのです。
日本のように桐箱入りのメロン1万円(韓国ウォンで10万ウォン)などというものは韓国にはありません。最近ではデパートの果物売り場で果物をセットにして篭に詰めてもらうこともできます。しかし桐箱入りの高級メロンは見かけません。
ということで韓国マナー、韓国ではお見舞いに鉢植えのランの花を贈っても失礼にはなりません。