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ライフスタイル

お供えの盛り方

2016-08-15

お供えの盛り方
日本ではお行儀が悪いとされる「てんこ盛り」、でも韓国ではこれが礼儀です。お客様が家に来たときにはお代わりを言わせて気を使わせないように、最初から大盛りで出すのが礼儀です。そしてこの習慣は、ご先祖様へのお供え物にもあてはまります。それでは今日も留学生の山田君とお友達の金さんとの会話からです
山田君  学食のおばさんはご飯をよそうときに、ちゃんとおおめにするか聞いてくれるじゃないですか。
金さん  そうですね。最近の若い女の子はダイエットと言ってあまり食べないから、女の子には少しだけつけてくれますよね。
山田君  でも先日、李教授のお宅に伺ったら、お昼をご馳走してくださったんですが、ご飯が山盛りで出てきてびっくりしました。
金さん  それが韓国ではお客様をもてなす礼儀なんです。それはご先祖様へのお供えや、祝い事の席の食べ物でもそうです。

普段家で祭祀を行うときにも、ご飯はご飯の器に山になるように盛り付けます。
そしてご飯だけでなくお供えとして供える果物もうずたかく盛ります。祭祀に使われるリンゴや梨などは1個や2個をあげるのではありません。必ず重ねるようにして3個、5個、7個というように奇数の数だけ盛ります。
また還暦のお祝いや、伝統結婚式の際には「고배상 コベッサン (高排床)」というお膳が作られますが、これは果物や菓子を高さ50cmくらいに積み上げるものです。どうやって積み上げてあるのか、よく見てみると器用に外からは分からないように爪楊枝で止めてあります。
たとえばリンゴなら一番下に丸く5個置いたら、その上に順に円柱状になるように積んでいくのです。
この高排床は日本でも平安時代には見られた習慣だということです
ということで韓国マナー、韓国ではご飯はてんこ盛りにするのが礼儀です。そして祭祀の際のお供えものや、還暦や伝統結婚式の際のお祝いの膳でも果物やお菓子をうずたかく盛り付けます。

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