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旅行

600年あまりにおよぶソウルの歴史に触れるソウル歴史博物館

2010-08-31

600年あまりにおよぶソウルの歴史に触れるソウル歴史博物館
地下鉄5号線の西大門(ソデムン)駅または光化門(クァンファムン)駅で降りて、朝鮮時代の王宮の一つ、慶煕宮(キョンヒグン)方面に歩いていくとソウル歴史博物館が見えてきます。

ソウルの中心、鐘路区(チョンノグ)セムナンギルにあるソウル歴史博物館では、先史時代から現在にいたるまで、ソウルがどのように成り立ち、どんな変化を経て今に至っているか、また、地理的にどんな都市なのかを知ることができます。博物館は3階建ての規模の建物で、1階には企画展示が開かれる5つの展示室と寄贈遺物室、2階には各種の教育プログラムが可能な教育場があり、3階では今から600年あまり前、ソウルが韓国の首都に定められてから今日までの様子を紹介しています。

2002年5月にオープンしたソウル歴史博物館は、延べ面積2万130平方メートルで、展示室をはじめ、視聴覚室、講堂、休憩室、ミュージアムショップなどがあります。展示されている遺物は実物だけではなく、模型やジオラマ、パネルなどのデジタルシステムを通じて見ることができます。

本格的なソウル歴史博物館の旅は常設展示場がある3階から始まります。3階は朝鮮の首都・ソウル、ソウルの人たちの生活、ソウルの文化、都市・ソウルの発達という4つのセクションに分けられています。常設展示場はソウルという都市をさまざまな角度でご紹介しています。特に、日本による植民地時代に消えてしまった王宮、慶煕宮の遺物が展示されている宮廷文化コーナーはソウル歴史博物館の自慢です。ソウル歴史博物館が面している慶煕宮は朝鮮時代の5つの王宮の中の一つです。他の王宮はある程度原形が残っていますが、ここ慶煕宮だけは日本による植民地時代に跡形もなく取り壊されてしまいました。現在の建物は復元されたものです。しかし、慶煕宮は朝鮮王朝21代目の王、英祖(ヨンジョ)とその後を次ぐ正祖(チョンジョ)が生活していた王宮で、ソウル歴史博物館には当時書かれた書物や朝鮮時代の地図などが展示されているのです。また、朝鮮時代末期、海外の文物を受け入れ始めた時代のソウルの様子が記錄されている貴重な資料なども見ることができます。

ソウル歴史博物館の常設展示場に設けられたタッチミュージアムコーナーには博物館に展示されている代表的な遺物を本物そっくりに復元した複製があって、手で触ってみることができます。手が触れると、前面のスクリーンに触っているものが何か、どんな風に使われていたかについて説明する画像が出てきます。また、瓦で屋根をふいたり陶磁器のジグソーパズルを合わせたりするゲームなどもあって、子供たちも退屈することなくソウルの歴史や文化に触れることができます。

都市模型映像館にはソウル全域をミニチュアで展示しています。写真のデーターを利用して小さい路地まで細かく表現してあって、605.25平方キロメートルの都市、ソウルを上空から見下ろしているような気分になれます。

1階にある寄贈遺物展示館にも行ってみましょう。ここにはソウルの人たちが寄贈した2万160点あまりの遺物が展示されています。1階にあるもう一つの展示場、企画展示室では今、ソウルの中心、鐘路(チョンノ)をテーマにして一昔前の鐘路の様子を紹介しています。噴水のある博物館の庭でもソウルの歴史に触れることができます。昔の交通手段だった路面電車などが当時の様子を再現している人形などといっしょに展示されているのです。ソウル歴史博物館での旅が終る頃、これまで気づかなかったソウルの歴史と文化、そして独特な魅力を感じることができるでしょう。

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