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旅行

秋の釜山を華麗に彩る「釜山国際映画祭」

2010-10-19

秋の釜山を華麗に彩る「釜山国際映画祭」

1996年にスタートして、今年で15回目を迎える釜山(プサン)国際映画祭。今年は10月7日に異国の風情を漂わせる海雲台(ヘウンデ)の水営湾(スヨンマン)ヨット競技場に華麗な花火が打ち上げられ、映画祭がスタートしました。15年の間に規模も内容もグレードアップし、今ではアジア最大の規模の映画祭に成長した釜山国際映画祭にはカンヌ映画祭で主演女優賞に輝いたジュリエット・ビノシュをはじめ、映画「プラトーン」のウィレム・デフォー、韓国でも人気のある日本の女優・蒼井優など世界的なゲストが参加しています。釜山国際映画祭が知られるようになって、今年は18万人の観客が秋の釜山を訪れました。映画祭を見るために釜山を訪れる外国人観客もかなりいます。

釜山国際映画祭のメイン舞台となるのは海雲台と南浦洞(ナンポドン)界わいにある映画館です。今年の映画祭には67カ国が参加、306本の作品が上映されました。このうち150本あまりは釜山映画祭で初めて上映されるものでした。釜山国際映画祭に出品された映画はもっとも大衆的なオープンシネマをはじめ、世界的に有名な映画監督や俳優の作品を集めたガラ・プレゼンテーション、世界各国の映画に出会えるワールドシネマ、映画界の新しい流れを紹介するニューカレント、アジア映画の窓、韓国映画回顧展など11のセクションに分けて上映されました。

今年の釜山映画祭でオープニング上映されたチャン・イーモウ監督の「サンザシの恋」という作品は、インターネットで販売した前売りチケットが18秒で売りきれ、話題になりました。「サンザシの恋」は中国の文化革命の時期を背景にした純粋な恋物語です。韓国の俳優、ヒョンビンと中国の女優、タン・ウェイが共演した映画「晩秋」も前売りチケットが5秒で売りきれるなど、今年の釜山映画祭で最大の話題作となりました。「晩秋」は夫を殺した罪で投獄されていた女性が7年ぶりに特別休暇をもらってシアトルへ向かうバスに乗るシーンから始まります。発車寸前に一人の男性がバスに飛び乗り、バスの運賃を女性から借りて、自分の腕時計を預けます。映画「晩秋」はこうして出会った男女の3日間の愛を繊細なタッチで描いた作品です。このように、釜山国際映画祭ではさまざまな国とジャンルの映画を心行くまで楽しむことができます。

映画祭とはいっても、映画だけを上映するわけではありません。海雲台に設置された野外のステージでは映画のオリジナルサウンドトラックを中心としたコンサートが開かれ、俳優や監督との出会いの場も設けられました。美しい釜山の夜景と冷たい潮風、そして好きな映画監督と俳優、素敵なコンサートまであって、観客にとっては申し分のないフェスティバルになりました。

10月15日、クロージング作品「カメリア」を最後に今年の釜山国際映画祭は幕をおろしました。来年の映画祭には「トゥレラウム」という大規模な映像センターがたてられる予定で、いっそう充実した映画祭が楽しめるといいます。来年の10月には魅力的な映画があふれる釜山を訪れてみませんか。映画一色に染まった釜山の秋を楽しむことができます。

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