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旅行

18.2キロ続く歴史の道、北岳山ソウル城郭

2010-11-02

18.2キロ続く歴史の道、北岳山ソウル城郭

朝鮮王朝を建国した太祖・李成桂(イ・ソンゲ)は漢陽(ハニャン)、現在のソウルを都に定めた後、王がとどまる王宮・景福宮(キョンボックン)を建て、王宮を取り囲む形でソウル城郭を作りました。ソウル城郭は景福宮を取り巻いている4つの山を頂点にして城郭を築かれています。南の南山(ナムサン)、東の駱山(ナクサン)、西の仁王山(インワンサン)、北の北岳山(プガクサン)を結ぶ形で城郭を築き、その城郭に都に出入りできる4つの大きな門と4つの小さな門を作りました。

ソウル城郭が築かれたのは1396年で、全体の長さはおよそ18.2キロ。ソウル城郭は首都・漢陽と周辺の都市を区分する明確な境界線でした。その一部である北岳山の城郭をたどりながらソウルの歴史に触れてみましょう。

北岳山のソウル城郭は軍事地域に含まれているため、身分証明書がないと入ることができません。外国人の場合は、外国人登錄証かパスポートが必要です。また、探訪コースのあちらこちらに部隊や見張りのための軍事施設などがあって、決められた場所以外での写真撮影が制限されています。

北岳山ソウル城郭の旅は鐘路区(チョンノグ)にある臥竜(ワリョン)公園入り口から20分ほどの所にあるマルバウィ休憩所から始まります。マルバウィ休憩所をスタートして、城郭の北の大門にあたる粛靖門(スクチョンムン)、大きな岩のチョッテバウィ、防御施設のコクチャン、青雲台(チョンウンデ)、北岳山の山頂の白岳(ペガク)マルを経て、北の小門の彰義門(チャンウィムン)方面に下ってくる、およそ2.2キロのコースです。

休憩所から15分ほど歩いて、最初に見えるのは粛靖門です。 粛靖門から15分ほどの所には「燭台の岩」という意味の高さ15、6メートルの「チョッテバウィ」があります。朝鮮王朝の王宮、景福宮と一直線上にあって、古くから強い気運が流れる神妙な岩と見なされていました。

次のスポットはコクチャンです。コクチャンは城壁を上ってくる敵を防ぐための防御施設で、城壁の一部が突き出した形になっています。敵の動きを探るための施設だったため、最高の眺めを楽しむことができます。

北岳山の山頂の白岳マルを目指して歩いていると大きな松の木が一本立っています。1968年、北韓の特殊部隊と韓国の軍隊がここで銃撃戦を繰り広げ、この松の木には15発の弾丸が撃ち込まれました。この松の木は南北に分かれた分断の歴史を物語るもう一つのシンボルとなっています。松の木からさらに20分ほど歩いていくと、標高342メートルの北岳山頂上に着きます。山頂からは今まで上ってきたソウル城郭と景福宮を中心にそびえる4つの山、そしてソウルの全景を一望することができます。

北岳山のソウル城郭では韓国の首都、ソウルがつづってきた600年の歴史に触れる静かな旅を楽しむことができます。

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