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旅行

韓国警察の世界に触れることができる警察博物館

2011-06-14

韓国警察の世界に触れることができる警察博物館
今週はあまり知られていないけれど、とても充実したソウルの穴場を一つ、ご紹介しましょう。ソウルの都心、鐘路区(チョンノグ)新聞路(シンムンノ)にある警察博物館です。2005年10月にオープンした警察博物館は、日頃触れる機会が少ない警察の歴史と仕事について紹介しているテーマ博物館です。警察博物館には全国各地から集められた警察に関する貴重な資料が展示されているだけではなく、他の博物館と違って体験プログラムも充実しているため、年間26万人、1日平均7百から千人の観覧客が訪れています。

ソウル地下鉄5号線、西大門(ソデムン)駅の4番出口を出て30メートルほど歩いていくと6階建ての警察博物館があります。見学コースは一番上のフロア、6階からスタートします。6階は「紹介の場」と呼ばれ、1945年に創設され、60年あまりにおよぶ韓国警察の沿革を映像で紹介しています。映画を見て、階段で5階に移ります。5階は「歴史の場」です。朝鮮王朝時代から現在まで、韓国警察の移り変わりを写真などで分かりやすく紹介しており、 制服や勳章などが時代別に展示されています。また、殉職した警察官を記念するための空間も設けられています。

4階は「理解の場」で、警察の仕事を紹介しているフロアです。入口には「不義、不法と妥協しない正義の警察、良心にしたがって法を執行する公正な警察」など警察のあるべき姿が書かれた「警察憲章」がかかっています。中には警察特攻隊をはじめ、漢江(ハンガン)巡察隊、地下鉄警察隊、山岳警察など特殊警察の活動が模型で詳しく紹介されています。一番人気があるのは警察特攻隊の展示コーナーです。1988年のソウルオリンピックや2002年のワールドカップ、去年開催されたG20など、韓国で開かれる大きな国際イベントでテロに備えたり、大きな災害などが起きた時、人命救助にあたる警察特攻隊の活動に大勢の人の関心が集まるのは当然のことかも知れません。

韓国警察の歴史と仕事について知ったあとは警察博物館の自慢、警察体験コーナーに行ってみましょう。博物館のオフィスがある3階は通り越して、2階に移ります。2階の「体験の場」には12種類の体験コーナーが設けられています。韓国の警察官が実際に使っている38口徑の拳銃と同じ形の拳銃を10発撃ってみることができる映像射撃場、犯人の写真がない場合に使う犯人の似顔絵のようなもので犯罪者の検挙に決定的な役割を果たすモンタージュ作り、自分の指紋を調べたり指紋で犯人を検挙する方法などを知る指紋認識コーナー、脈拍や体温、筋肉の動きなど体の微妙な変化を通じてうそと真実を判断する「うそ探知機」などを体験してみることができます。また、困った時のための警察への申告電話「112申告センター」での活動なども知ることができます。リクエストがあれば、簡単な護身術も教えてくれます。鏡の前で教えられた動作を練習してみると、意外と簡単な動きで自分を守ることができるということが分かります。

警察博物館での体験が終わったら、1階「歓迎の場」で記念写真を撮ってみましょう。1階には子ども用から大人用までサイズ別の制服と靴、パトカー、サイドカーなどが揃っています。

韓国警察の沿革と活動を知ることができ、面白い体験コーナーも多い警察博物館はあまり知られていないだけにソウルの旅の穴場となるに違いありません。

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