中国の習近平国家主席が6月に大阪で開かれるG20サミットに出席するのに合わせて、韓国と北韓を同時に訪問するとの見方があり、注目が集まっています。
北京の消息筋は30日、「習近平国家主席が6月に韓国と北韓を訪問することについて、内部で検討が進められていると聞いている」としたうえで、「ただ、最高指導者のスケジュールは、変数が多くて流動的だ」と明らかにしました。
中国は、ことし10月の建国70周年に向けて、南北を同時訪問することで周辺国との関係を深めるとともに、韓半島での影響力を誇示する狙いがあるとみられています。
中国は、ことし10月1日に建国70周年を記念する大規模な軍事パレードを行う計画で、パレードには韓国と北韓の最高指導者を招待するとみられます。
北韓の金正恩（キム･ジョンウン）国務委員長は、去年3月からことし1月までの間、4回にわたって中国を訪問し、習近平主席と会談しています。
文在寅（ムン・ジェイン）大統領は、アメリカの高高度迎撃ミサイルシステム「サード」の韓国配備をめぐり両国関係が悪化していたおととし12月に中国を訪問し、韓中首脳会談を行っています。
青瓦台は30日、「中国側とのハイレベルの交流については、訪問の時期を含めて緊密にコミュニケーションしているが、まだ決まったことはない」と述べました。