北韓と中国が国交を樹立してから70年になるのに合わせ、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が10月に中国を訪れるとの見方が出ています。
北京の消息筋が28日に明らかにしたところによりますと、北韓と中国の指導部は、金委員長の10月中の中国訪問を検討しているということです。
時期は、中朝国交正常化記念日の10月6日頃になるものとみられています。
アメリカとの交渉で制裁緩和を引き出し、経済再建を図りたい北韓としては、アメリカとの交渉が再開されないなか、アメリカと対立している中国を味方につけ、局面を打開したい思惑があるとみられています。
一方の中国は、北韓との関係をアピールすることで、米中貿易紛争などで対立しているアメリカとの交渉で優位に立ちたいところです。
ある消息筋は、「これまでは韓国を仲介者として米朝間の交渉が進められてきたが、今ではすべての対話システムがとまっている。制裁緩和が急がれる北韓としては、中国を通じて手がかりを探る可能性がある」としています。