文大統領は30日、大統領府青瓦台で開いた民主平和統一諮問会議の発足式で、「3回目の米朝首脳会談に向けた米朝の実務交渉の準備が加速している。韓半島の非核化と恒久的な平和の時代に向けた時計の針も再び動き始めた。時を逃さない知恵と決断力、大胆な実行力が重要だ」と強調しました。
北韓が非核化のカードを実際に差し出すよう、アメリカなど国際社会が実行力のある見返り策、誘引策を打ち出す必要があるという考えを強調したものとみられます。
文大統領はまた、先週、ニューヨークで開かれた国連総会での演説で提案したDMZ＝非武装地帯の国際平和地帯化に再び言及し、「北韓が真剣に非核化を実行すれば、韓国や国際社会もそれに相応する行動を示すべきだ。DMZを国際平和地帯にすることは、北韓の行動に応え、信頼を築くことで、DMZ内での活動に国際社会が参加することで南北双方の安全を保障することにもつながるだろう」と述べました。
また「2032年オリンピックのソウル・平壌での共同開催は、韓半島の平和を超えて、世界が一つになる、もう一つの夢だ。IOC＝国際オリンピック委員会のバッハ会長は『韓半島の平和に貢献することはIOCの使命だ』として協力を約束した」と述べました。
民主平和統一諮問会議は、大統領が議長を務める大統領直属機関で、大統領に対して統一政策を進言します。