韓国のことし第３四半期の経済成長率は0.4％へと鈍化し、年間の成長率は２％を下回る可能性が大きくなりました。
韓国銀行は24日、ことし7月から9月の第３四半期の実質GDP=国内総生産は、前の四半期よりも0.4％増加したと明らかにしました。
民間消費は0.1％の増加にとどまり、第２四半期の成長率を牽引した政府支出も１ポイント落ち込みました。
建設投資は5.2％も減少し、設備投資も0.5％の成長にとどまっています。
輸出は、半導体や自動車などを中心に4.1％の増加を記録しましたが、ベース効果が大きく、全体の成長には大きな影響を与えていません。
政府部門の成長寄与度は0.2％にとどまり、民間部門はマイナスからプラスへ転じたものの、同じく0.2％にとどまっています。
韓国の経済成長率は、ことし第１四半期に－0.4％のマイナス成長を記録し、これによるベース効果で第２四半期には1.0％増加したものの、再び成長が鈍化しました。
前の年の同じ時期に比べても2.0％の増加にとどまっており、年間での成長率は７月の見通しの2.2％を下回るものとみられていて、第４四半期次第では２％に満たない可能性もあるとの見方が出ています。