アメリカのトランプ大統領は、現地時間の5日、北韓の金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長が、約束を破るとは思わないが、破るかもしれない」と話したことが分かりました。
金委員長が「新たな戦略兵器の公開」や「衝撃的な実際の行動」に言及したことへの警告のメッセージと受け止められていますが、トランプ大統領のこうした発言が、北韓の最近の動向と関連して、当局の諜報活動を通して得た情報を反映したものであるかに注目が集まっています。
トランプ大統領は、現地時間の5日、アメリカ・フロリダ州からホワイトハウスに戻る専用機の中で取材陣に対し、「金委員長が、私とした約束を破るとは思わないが、破るかもしれない」と話したということです。
この発言は、金委員長を対して大陸間弾道ミサイル（ICBM）の試験発射や核実験を行わないという約束を守るよう促す警告のメッセージだと受け止められています。
トランプ大統領は、金委員長が新年の挨拶の代わりに行った労働党中央委員会総会での報告で、「新たな戦略兵器の公開」と「衝撃的な実際の行動」について言及した後も、金委員長とは良い関係を維持していると強調し、「私は、彼が約束を守る人だと思う」と話していました。このため、今回、金委員長が約束を破るかもしれないと話したトランプ大統領の発言の背景に関心が集まっています。
金委員長は、おととしシンガポールで行われた米朝首脳会談で、トランプ大統領に核実験やICBMの試験発射を中断すると約束し、アメリカはこれを北韓が越えてはならない一種の「レッドライン」と見なしていました。