11人乗りのバンとドライバーを有償で提供する配車サービス「タダ」の運営をめぐる裁判の一審で、裁判所は「合法」とする判断を下しました。
ソウル中央地方裁判所は19日、旅客自動車運輸事業法違反の疑いで起訴されたタダを運営する「ソカー」のイ・ジェウン代表と子会社「VCNC」のパク・ジェウク代表に対し、それぞれ無罪を言い渡しました。
裁判所は、「タダ」は運営側とユーザーがモバイル・プラットフォームを利用して結ぶバンの賃貸借契約で、「レンタカー」契約の一種であり、運送者のあっせんが許容されるバンの賃貸借を処罰の対象とするのは、刑法を拡大解釈したもので、罪刑法定主義に反するとしました。
韓国では現行法上、レンタカーを使った有償の旅客運送は禁止されていますが、11人乗り以上15人乗り以下のバンを賃貸する者はドライバーをあっせんできるようになっています。
裁判所はまた、「タダ」側が発足に先立って法律事務所などから適法性の検討を受け、国土交通部とも随時、協議を行っていた点から、違法行為を犯す意図があったと見るのは難しいと説明しています。
検察は去年10月、イ代表とパク代表に対しそれぞれ懲役1年を求刑し、「ソカー」と「タダ」の法人にも罰金2000万ウォンを求刑しました。