夏が近づくにつれ分厚い高機能マスクより、薄目の使い捨てサージカルマスクを買い求める人が増えていることから、韓国政府は、サージカルマスクの供給を増やす方針を決めました。
韓国政府は、新型コロナウイルスに感染した疑いのある人をケアする人や、呼吸器症状のある人などは高機能マスクの着用を勧告しています。しかし、一般の人は、必ずしも高機能マスクを着用する必要はないと判断し、サージカルマスクの生産量をいまの2倍の1日100万枚に増やす方針を決めました。
これから小中学校や高校の登校授業が本格的に始まるだけに、息苦しくない軽いマスクの需要がさらに伸びるとみられるためです。
政府は、サージカルマスクと性能が変わらない飛沫遮断用マスクも生産するとしています。
専門家らは、「熱くなると、マスクを着用しない人が増える可能性がある」として、鼻と口を確実に覆う正しいマスクの着用法を守るよう強調しています。
一方、防疫当局は、アメリカやヨーロッパなどで、全身の血管に炎症が起こる乳幼児急性疾患「川崎病」に似た症状のある子どもが相次いで確認されていることを受けて、韓国国内でのこうした疾病の発生状況の監視体系を25日から始めたと明らかにしました。