中央防疫対策本部によりますと、27日の新型コロナウイルスの感染者は前の日より569人増えて、累計で３万2887人となりました。
１日の新たな感染者数が500人を超えたのは、2日連続です。
2日連続で１日の新たな感染者数が500人を超えたのは３月はじめ以降、およそ９か月ぶりです。
新たな感染者569人のうち、国内での感染は525人で、残りの44人は海外からの入国者でした。
地域別では、ソウル204人、京畿道（キョンギド）117人、仁川（インチョン）25人と、首都圏だけで346人で、大邱（テグ）を除く16の市と道で感染者が確認されました。
死者は1人増えて516人となっています。
丁世均（チョン・セギュン）国務総理は27日に開かれた新型コロナウイルス中央災害安全対策本部会議で、「状況が非常に深刻で緊迫している」としたうえで、「感染拡大をいま食い止めることができなければ、1日の感染者は1000人まで拡大するという専門家の懸念が現実となる」との認識を示しました。
丁総理はまた、「首都圏では感染予防措置の‘社会的距離の確保’を第2段階に、湖南（ホナム）地方では第1.5段階に引き上げて実施しているが、その効果が出るには時間がかかる。楽観視や過度な悲観は禁物で、状況を冷静に見極める必要がある」と強調し、「今週末をどう過ごすかがカギを握っている。なるべく家にとどまり、他人との接触を控えてほしい」と呼びかけました。