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国際

韓日カトリック系団体「福島第1原発の処理水の海洋放出に反対」

Write: 2021-02-10 13:06:23Update: 2021-02-10 13:30:39

韓日カトリック系団体「福島第1原発の処理水の海洋放出に反対」

Photo : YONHAP News

韓国と日本のカトリック系団体が、日本政府による福島第1原発の処理水の海洋放出に反対する共同声明を発表しました。
韓国カトリック司教協議会の正義平和委員会と生態環境委員会、日本カトリック正義と平和協議会などは9日、共同声明を発表し、「日本政府が、東京電力福島第1原発の汚染水を「ALPS=多核種除去設備」で浄化処理した後の放射性物質トリチウムを含む水を、海洋放出する方針を近く決定しようとしているが、これに反対する」と明らかにしました。
これら団体は、放射性物質トリチウムが、死産やダウン症候群、小児白血病などによる幼児期の健康と死亡に直接的な影響を与える可能性があるとした専門家の意見とともに、日本政府の報告書がALPS処理水が海洋生物と環境に及ぼす影響に触れていない点を指摘し、一度海に放出された放射性物質は、もとに戻すことができないと強調しました。
そのうえで、原発事故から10年目を迎えた今、日本政府が人間と自然にどのような影響を及ぼすか予測できないALPS処理水を海に放出すれば、地域住民と国民だけでなく、海でつながる世界の人々にさらに大きな不安と被害を与えることになると指摘しました。
東京電力は、原発の敷地内のおよそ23万平方メートルに設置したタンクに汚染水を保管していますが、早ければ来年中にタンクが飽和状態になると判断しているため、日本政府とともに汚染水を再浄化・希釈処理して海に放出する案を議論してきました。
こうしたなか、韓国政府は、日本政府とIAEA=国際原子力機関に対し、福島第1原発の処理水を海に放出する際の安全性の問題について、透明な情報公開と検証が必要だと主張しています。

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