アメリカとオーストラリアが行なっている大規模な合同軍事演習に、ことし韓国海軍が初めて参加することになりました。
軍当局は28日、アメリカとオーストラリアが7月中旬にオーストラリア近海で行う水陸両用作戦の合同演習「タリスマン・セーバー」に韓国の駆逐艦(4400トン級)1隻が参加すると発表しました。
軍の消息筋は、「連合作戦の遂行能力を向上するために初めて参加する訓練だ」とする一方で、「この訓練は特定の国に向けて行うものではない」と話しています。
この合同演習は2005年から隔年で行われていて、ことしは日本、イギリス、カナダ、ニュージーランドも参加するということです。
オーストラリアのジョンストン海軍中将は、訓練について「1万7000人あまりが今回の訓練に参加し、オーストラリアに入国する海外の兵力およそ2000人に対しては、2週間の隔離措置がとられる予定だ」と述べたとAFP通信が報じています。
軍事専門家はこの合同演習について、アメリカとオーストラリアが各国との連携をアピールし、アジア太平洋地域における中国の海洋進出をけん制するねらいがあると見ています。