韓国の造船業界は、先月、全世界の造船発注の半分以上を受注して造船受注量世界１位をキープしました。
イギリスの造船海運調査大手のクラークソンズリサーチが７日、まとめたところによりますと、韓国は８月の全世界の船舶発注量137万CGT（標準貨物船換算トン数）の57％にあたる、78万CGTを受注して首位を維持しました。
ことし１月から８月までの世界の船舶発注量は3239万CGTで、このうち韓国は42％にあたる1366万CGTを受注し、去年の同じ時期に比べて406％増加しました。
この結果、この期間の全体受注量１位の中国（1453万CGT）との差が、３ポイントにまで縮まっています。
韓国は、ことし発注された大型LNG（液化天然ガス）運搬船38隻のうち、1隻を除く37隻を受注しました。今後、ロシアやカタールなどで大型LNG船の発注が本格化すれば、受注量はまもなく中国を追い越すものとみられています。
また大型コンテナ船の発注量も、前の年の14倍に急増していることから、この分野で優位に立つ韓国が恩恵を受けるものと期待されています。