北韓では、朝鮮労働党の重要政策を決定する中央委員会総会が始まり、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は初日の会議で、かつてないほど厳しい状況の中で国力を強化したと、ことし一年を総括しました。
ことしを振り返り、来年の重要政策を決める朝鮮労働党の中央委員会総会が26日から始まり、金委員長が出席したと、北韓の朝鮮中央通信が27日、報じました。
金委員長は、「ことし一年、困難の中で耐え、実質的な進展を成し遂げた」としたうえで、「さらに厳しい闘争戦略を立ててほしい」と述べました。
この日の会議では、総会の5つの主な議題が全会一致で承認されました。
その後、最初の議題の報告と議論が行われ、政治、軍事、経済、文化の各方面で得た成果を評価したうえで、基幹工業、建設、農業分野をはじめとする様々な部門で来年達成すべき目標などが発表されました。
朝鮮中央通信は、「歴史的な報告が続く」と報じているため、中央委員会総会は年末まで続くものとみられます。去年の総会は、12月27日から31日まで5日間行われました。
金委員長は、中央委員会総会の演説で、国内外向けの新年のメッセージを発表するとみられ、韓国とアメリカにどのようなメッセージを発信するか注目されます。
金委員長は、今月1日に党中央委員会総会の開催を決め、「2023年は、共和国創建から75年、祖国解放戦争の勝利から70年を迎える歴史的な年であるとともに、5か年計画の実現における決定的な担保を構築すべき重要な年だ」と強調しました。