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サイエンス

韓国研究グループ 重力マイクロレンズ現象により太陽系外惑星3つ発見

Write: 2023-05-05 14:26:21Update: 2023-05-05 14:27:00

韓国研究グループ 重力マイクロレンズ現象により太陽系外惑星3つ発見

韓国の研究グループが、重力マイクロレンズ現象を利用して、太陽系以外の恒星の周りを回る惑星3つを発見しました。

科学界が5日に明らかにしたところによりますと、忠北(チュンブク)大学と韓国天文研究院をはじめとする国際共同研究グループは、韓国天文研究院がチリ、南アフリカ、オーストラリアに建設した3台の望遠鏡を使って、木星とほぼ同じ大きさで太陽系の外にある系外惑星3つを発見し、このほど、国際学術誌「アストロノミー・アンド・アストロフィジックス」に発表したということです。

系外惑星は自ら発光しないため、直接観測するのは難しく、重力マイクロレンズ現象を利用して惑星を見つける方法が注目されています。

重力マイクロレンズ現象とは、地球から見て2つの恒星がほぼ一直線上に並んだとき、手前の恒星の重力レンズ効果、つまり光が天体の重力によって曲げられ、天体があたかもレンズとして働く効果により、遠い方の恒星の光が集束し、変光、つまり明るさが変わって見える現象です。

このとき、手前の恒星の周りに系外惑星が存在していると、恒星の変光の様子に特徴的な変化が表れます。

これを利用して系外惑星を探すという方法により、この20年間で226の系外惑星が発見されてきました。

今回、韓国の研究グループは、重力マイクロレンズ現象を観測した一部のデータだけを使って系外惑星を発見していて、研究グループは、「観測が行われる間、悪天候で星が見えなかったりしてデータが欠けてしまった場合でも、惑星を発見できることが示されたことは意義深い」としています。

今回発見された系外惑星には、それぞれ「KMT-2021-BLG-2010Lb」、「KMT-2022-BLG-0371Lb」、「KMT-2022-BLG-1013Lb」という名前が付けられました。

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